─経営者まなび

あと20年、長いお付き合いにするために

 

 
この制作部は、とある お茶屋の1坪からスタートしました。近隣でエクセルを教授し合ったり、SNSの開設を手伝ったり、はじめは商店街のサポート役でした。それから同級生の紹介で、不動産屋さんのスタートアップを任され、制作業のキャリアの第一歩になりました。振り返ってみると、経営者と本気で取り組んだことが今につながっている。時間を与えてもらったことで、ディレクションの進め方や発注側が求めるニーズを追求できたし、ユーザーの生の声を知ることができた。発注者の問題点が直感的に思い浮かぶのは、彼から提示された問題をひとつひとつこなしてきたからこそ。もし不動産屋さんとの出会いがなければ、制作業に腰を据えようとは思わなかったでしょう。
また不動産屋さんとは商習慣の違いなど、すれ違いの連続でした。恥ずかしながら、わたしは不動産業の知識は皆無で、用語を確認しながら進めていく始末。1年経つくらいから、拝見する接客の姿から、賃貸の仕事の進め方がイメージできるようになった。仕事の進め方・開発のスケジューリング・不動産データの取り扱いなど、零細小売業とは規模感が異なっていた。不動産業は論理的に情報を整理整頓するスキルが求められます。そういった思考を勉強するいい機会 になりました。不動産屋さんの論理的思考に触発されていきました。ときには店番を任されたり、公私ともにお世話になったひとりです。とくにプロセス重視思考は、不動産屋さんの仕事の進め方が染みついた結果。説明のひとつひとつに意味があり、実はそこには小さいながら問題もあり、それを埋めていく癖はそのとき身についたんだと思います。ひとつひとつ説明責任があり、プロセスを確認する大切さが身に付きました。彼がすれば、お茶屋さんのいい意味曖昧で穏やかな・ゆったりとした、お年寄りを意識した、急がない接客は対照的で、今でもより良い関係性が築けている要因な気がしました。このように彼との仕事が私の仕事観を変えてくれました。
 

長い付き合いは、役割があるから続きます。弊社を外注先のひとつとして、または発展のためのパートナーとして、適材適所で補っていただけたら幸いです。

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